変体仮名:常盤町

浜松凧揚祭研究会

2012年08月21日 23:03

ご無沙汰してました。



 暑い日が続きますね。





 久々の記事も「暑苦しく」変体仮名の話をしてみたいとおもいます。



 改めて「変体仮名」とは。



 「仮名」には、平仮名と片仮名がありますね。

 どちらも元は漢字。漢字の意味を無視して、音だけ借りた文字。



 漢字には、音と意味が備わっています。表音表意文字という所以です。

 仮名には、意味はありません。表音文字というわけです。


   平仮名→漢字の意味を無視して、漢字を崩してできた字。
   片仮名→漢字の意味を無視して、漢字の一部を用いた字。

   安→「あ」、以→「い」
   阿→「ア」、伊→「イ」


 変体仮名は・・・。

 変体仮名も、平仮名と同じ。漢字の意味を無視して、漢字を崩してできた字。

 平仮名との違いは、平仮名に採用されたかされなかったのか の違い。いわば「平仮名の二軍」であります。


 だから元の漢字(字母)などは気にせずに、形と音を結びつけて平仮名のように覚えてしまえば良いのです。



 そして今日の本題。






 「と組」ですね。

 常盤町の法被の背中。


 そして衿にも。



 平仮名で「と組」と書くのと、全然違って見えますね。このあたりが変体仮名の醍醐味と申しましょうか。





            (善)

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