ご報告(第4回報告会)

浜松凧揚祭研究会

2015年02月18日 00:40

先日は、第4回報告会、ご来場いただいた方、ありがとうございました。


 また、今回は、当方の準備不足で、広くお声掛けができませんでした。非公開の報告会となった次第です。


 そんな不手際のお詫びも兼ねて、今回の中身をご紹介。



 今回のタイトルは「凧合戦」。

 「凧揚祭の本質は凧合戦である」とする主張を、さまざまな裏付けをもって展開した次第です。

 一方で、そこが歴史として語られて来なかったという点、初凧に力点が置かれた「伝説」がのちに創作されたことで、本質が自覚されないまま現代に至った、という風に思います。

 現在の定説では、「 凧合戦 < 初凧 」という構図。
 (城主の初凧が起源とする伝説も、主は初凧であるとする位置づけが表現されていました)

 でも、本質的には「 凧合戦 > 初凧 」であるとする、挑戦的な今回のテーマ。


 たとえば、視覚的な部分で、



(写真:文書サービス編『浜松凧あげまつり』静岡出版、1983年より)

 初凧の要素は、家紋と名前のところですが、凧全体の面積のごく一部。

 家紋や名前を見分けることよりも、どこの組の凧かの判別の方がより重要である、ということです。


 つまり、凧合戦を通じた町内対抗意識がこの祭を作ってきた、ということを主張したいのであります。



           (善)


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