法被の話

浜松凧揚祭研究会

2011年08月24日 00:24

数年前に、二俣のお祭りを見物しながら気が付いたのですが。

 二俣14町の法被に、共通する特徴というか、そういうものがあるのではないかと。言い換えると「二俣風」の法被図案。「二俣風」と呼ぶに堪える特徴があるんじゃないか。

 で、参考に。
 壬生の郷/二俣まつり編集委員会編『壬生の郷 二俣まつり』(同委員会、1992年8月)より。

 14町の屋台とともに、1991年頃のそれぞれの法被も紹介されております。それをまとめてみました。







 浜松の凧揚祭の法被と比較してみると、それぞれの作風というか、その違いが何となく見えてくる気がします。

 浜松のは背中の紋(「大紋」というそうですが)を中心に、キュッとまとまった感じ。対する二俣のは、右上から左下にかけて、連の名前を大書するような。流れるような。そんな感じ。

 それぞれに独自の図案文化があったのかなーと。

 ただ、浜松も二俣も、90年台以降、法被が様変わりしてしまいました。それまで培ってきたものとは違う流れができてしまった・・・のではないか。

 そのように思う次第であります。


                      (善)

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