糸の話

浜松凧揚祭研究会

2012年04月08日 00:17

4月上旬。

 今年はまたずいぶん寒い4月の上旬ですが、寒暖に関係なく暦に従って各組とも会所開きなどが目白押し。


 毎年、糸目の親糸・子糸を糸屋さんから仕入れるわけですが、糸も大変です。


 清水ロープさんや鈴木ロープさんのお話を伺ったり、古い記録などを読んだりしたのですが。

 戦後しばらくまでは「信州麻」の青麻を原料として作っていました。青麻は白麻に比べて繊維が長くてかたいので、より丈夫な糸ができた、というのですね。

 鈴木ロープさんに保管してある青麻の糸を10年以上前に見せていただいたのですが、糸のさきから15センチくらいのところで持っても、フニャンとならない。ピンっと立つくらい、硬いものでした。


 こういう糸同士でテギで切りあえば、そりゃあ迫力のある合戦になったことでしょうよ。


 映画『合戦』(同時代舎、1976年)の中で、天神町の若い衆が、糸をチェックして継ぐシーンが出てきますが、その時の糸の張り具合は、いまの糸とは違うようにみえましたね。


 ある時期に信州(=信濃国=長野県)の麻の栽培農家から、当時の凧揚部に、栽培をやめるので糸の原料が供給できなくなる旨の申し入れがあったそうです。


 以降、現在の野州麻(野州=下野国=栃木県)に変ったとのことですよ。



                       (善)


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