凧案内1961⑭ 屋台
1961年(昭和36年)の凧案内、14頁。
左が元城町の屋台。
右が砂山町の屋台。
どちらも、当時、完成したばかりのホヤホヤの屋台。
元城町は町名入りの大提灯なし。スッキリしていて良いですね。
町名表記しないでも、「見りゃわかるだろ」と。屋台が言っております。
砂山町は、屋台の引き綱の中で練っています。
屋台を引く、というのは本来こういうことだったそうですね。
引き綱の中の前が子供連、その後ろに青年衆。
屋台と練りが分離されて久しいですが、昔はそうだった。
引き綱の中で屋台の速度で練っていて、挨拶へ行くべき組の屋台が近づくと、綱を下ろして繰り出していって、相手の屋台の脇で万歳。
あるいは、松菱前(つまり浜松随一の繁華街)で練るぞ!という時も、綱を下ろして繰り出して、松菱前を取り合った。
凧場で言うと、凧を揚げていて、「それ合戦行くぞ!」という時に、移動して戦場へ行くのと同じニュアンスです。
凧場では凧合戦の武威を競い、中央では屋台の美しさとともに、練りの迫力を競う。
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お囃子連のお披露目会・・・ではなかったんですね。
(善)
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