ネガフィルムのデジタル化

浜松凧揚祭研究会

2012年07月11日 22:19

昭和62(1987)年撮影の浅田町屋台です。


大工棟梁:小池佐太郎(掛塚町)
彫刻師:岩田新之助(名古屋市)


 昭和29年落成という古参の屋台ですが、入るべき箇所には彫刻がすべて施されていますね。

 それでいて、全体にくどい印象にはなっていない。

 要は屋台本体と彫刻のバランスだと思いますが。


 「良い彫刻は遠くから見ても、何が彫ってあるかが分かる」と、ある彫刻師の方から聞いたことがありますが、まさにその通り。

 それでいて、大きすぎても細かすぎても良くない。


 ということなので、素人が想像するだけでも難しいものです。


 浅田の屋台と言えば正面の2体の力神が有名ですが、それ以外の彫刻も丁寧な彫りが施された素晴らしいものばかりです。



 当時はもちろんネガフィルムでの撮影。

 20年以上経った写真はだいぶ色褪せていました。


 しかし今は、ネガフィルムを写真屋さんに持っていくと、画像をデジタル化してCDに入れてくれるサービスがあるんですね。

 フジカラーCDデジタルというやつです。
 (もちろん有料ですが)


 これは便利です。


 だいたい昔の写真をブログに貼ろうすると、まずスキャナーでせっせとデジタル化しなきゃならないのですが、その面倒な作業がなくなる。

 ネガを預ければCDにJPEGでポンポン200枚くらい入れてくれるのです。

 しかもネガには色彩が色褪せることなく記録されているので、当時の色が見事に鮮やかに蘇ります。





 25年前に現像しプリントされた元の写真はこちら。


 だいぶ色褪せてますね。


 これがこうなった。





 大提灯は「あ組」。

 軒提灯には

町内の浅間神社の桜の紋。

 ぼかしが入っておしゃれです。


 この頃はまだ昼間の屋台はシートをかけないのが当たり前の時代で、じっくり屋台を見たり、写真を撮ったりするのが楽しみな時代でした。



当時の色で復元された写真をまた他にも載せてみますね。



            (naka2)



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