佐藤中町屋台

浜松凧揚祭研究会

2015年11月23日 19:25



 さて、こちらの佐藤中町の屋台。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の8つの頭が全て登場している屋台。



 浜松の中にあってはかなり異色な姿。


 6本の柱すべてが丸柱だったり。

 浜松屋台の多くは角柱。丸柱であっても正面2本のみというのが多い。


 こちらの屋台に似ています。
http://www.38fes.jp/yama/index.htm
(HP「三谷祭公式サイト」)


 棟梁は花田栄一、豊川市の方。浜松では2台手がけていらっしゃる。

 という関係なのでしょうか、三谷の山車(やま)にそっくり。
(三谷では「屋台」とは呼ばないようです)

 でも、三谷の山車(やま)は4本柱だし、腰も高い。
 海中渡御といって、巡行コースに海に浸かるシーンがある独特の祭。


 つまり、浜松の凧揚祭向けに、柱を6本にして腰の高さも控えめにしたのだろう、と推測できます。

 新築当時を知る方にお話が聞ければ裏付けも取れるかも。


佐藤中町屋台。
棟梁:花田栄一
彫刻:阿部豊雲
1953年(昭和28年)


      (善)

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