屋台 屋根形状④

カテゴリー │屋根形状

屋台 屋根形状④
(2006年、Naka2氏撮影)

 二層入母屋の広沢町屋台です。


 ここのところ屋台の屋根の話をしておりますが、本日も。








 スッキリとした印象を作るなら切妻(=大唐破風)。造りの複雑さを見せるなら入母屋。




 切妻が、棟木から両側(2方向)へ向かって流れているのに対して、入母屋は4方に向かって屋根が流れております。


 屋台 屋根形状④



 屋台で言うと、前にも後ろにも軒が下がってくるので、そこにまた唐破風をつけたりして、造りが複雑になっていくわけ。




 浜松の戦後期の屋台には、入母屋屋根でも少くとも3類型。

屋台 屋根形状④


 入母屋破風が丸くなっているのと尖がっているのと、前と後ろに軒唐破風が付いているのといないのと。





 広沢町の屋台のように、入母屋屋根がとんがっているのは、堂宮建築では普通。

 戦前の屋台の多くもこちらの形状だったようです。残っている写真などを見るかぎり。



 でも、戦後〜今まで、こちらの形状の屋根をもつ屋台は3台だったりするのであります。





               (善)




 と、こんな風に見ていけるのも、造りの複雑な浜松の屋台ならでは。見るべきものがいっぱいあります。


屋台 屋根形状④



同じカテゴリー(屋根形状)の記事
屋台:野口町
屋台:野口町(2012-11-21 22:54)

屋台:池町
屋台:池町(2012-11-20 22:33)

屋台:新町
屋台:新町(2012-11-19 23:19)

屋台 屋根形状⑤
屋台 屋根形状⑤(2012-11-14 00:37)

屋台 屋根形状③
屋台 屋根形状③(2012-11-11 09:28)

屋台 屋根形状②
屋台 屋根形状②(2012-11-10 00:38)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
屋台 屋根形状④
    コメント(0)