選挙前に

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本日も不健康な時間帯。




 間もなく衆院選挙ですね。


 選挙とお祭りというと、特に関係はないように思われるかもしれません。せいぜい、自民党系の議員さんが各組の会所開きに来るとか、そういう話くらい。



 という話ではなく。



 この「選挙」なるもの。

 これ民主主義社会の大事な制度の一つ。


 昔は、エライ人だけで世の中を牛耳ってました。

 でも人間はみんな平等なんだよという考え方から、世の中を動かしていく代議士を選出する作業くらいは、ひとりひとりに等しく権利が与えられるべきですねと。
 かくして、同じように1票を投じる普通選挙制度が導入されたのであります。



 昨年の「浜松まつり中止」を思い出してください。


 各町内のそれぞれのお祭りと、それを連合した形での「凧合戦」「屋台引き回し」がある。これが実態としての凧まつりです。

 その「連合部分のお祭りをどうするか」という議論は、民主主義の原則に立てば、各組から代表者1名づつがでて議論する、という形が最もふさわしい。(現実的かどうかは別問題)。



 でも制度はそうなっていなかった。

 制度に問題があった。


 もう一つ。運用に問題があった。


 総務部は傘下の各自治会に対し、何らかのヒアリングは実施したと聞きました(末端まで届いていなかった事例も聞いております)。

 凧揚部は傘下の各組に対し、何のアクションも起こさなかった。凧揚部長の独断で、議論なしに本部の意向を受け容れた。



 「昔風」に、エライ人だけで事を決めたらエライ事になった。

 すなわち「オレは聞いていない」状態の中止。


(参考までに)
http://takoken.hamazo.tv/e3328533.html
http://takoken.hamazo.tv/e3144120.html



 ここで民主主義の大事さを痛感したわけです。


 ただ、みんなで決める、といっても、事を判断するのには相応の材料や知識や情報が必要。


 ただヤミクモに、「みんなそう言っているから」と、いう「空気」に基づく判断が最も危険。

 この危険も、「自粛ムード」が蔓延して「中止」されてしまった浜松の我々は痛いほどわかっているはず。


 空気ではなく論理的判断が必要なのであります。そのための情報も必要なのであります。


 ただ、日本社会はまだそのレベルまで到達しているとは言い難い面がある。論理より空気を優先する傾向があるからですね。


 そんな中で、新聞各紙が世論調査の数字だけを報じるのはいかがなものかと。

 「**圧勝の予測」という言葉やイメージだけで、その党に投票してしまいそうな「空気」を感じてしまうのです。



 新聞・テレビ報道だけではやはり情報が偏りますのでね。








 こんな書籍はいかがでしょう。

選挙前に
孫崎享『戦後史の正体』創元社、2012年。


 元外交官の経験や情報と「日米関係」という視点で、戦後歴代の政権の有り様を読み解いています。




       (善)



 ・・・まだ半分くらいまでしか読んでませんが。



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