浜松凧揚祭研究会

１年以上の期間をあけて、久しぶりに変体仮名の話を。



　子供の頃。
　「子供」といっても、小学校へ入る頃には70町の凧印と町名が一致する域に達していた「凧キチ」の子供。


　よく、「鴨江町」と「鍛冶町」の凧の違いを聞かれました。

　鍛冶町が平仮名の「か」で、鴨江町は昔の「か」
･･･などと述べていた記憶あり。



　確かに、昔は、変体仮名も公式に使用が認められておりましたから。


　昔の「か」というより、昔使われていた「か」という方が正しいわけです。



　それでは浜松で最もメジャーな変体仮名をどうぞ。


　鴨江町の「か」。

（文書サービス編『浜松凧あげまつり』静岡出版、1984年より）


koin変体仮名データより


koin変体仮名HPはコチラ
http://www10.plala.or.jp/koin/koinhentaigana.html


　字源（字母＝もとの漢字）は、「可」。
　崩し方によって、上の棒が「う」とか「え」のような「ゝ」になるものと、「ー」になるものと両方あり。


　ちなみに平仮名の「か」の字源は「加」。


　こちらが鴨江町の法被の背中（大紋）


（現行のもの）

（戦前のもの）




　この


　は、　「か」　よりも、よほど多く用いられているようですよ。




　　　　　　　　　　　　　　（善）