「ワッチョピッピ」

カテゴリー │言葉・方言

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気をよくして言葉・方言シリーズ。

「ワッチョピッピ」
(品詞)名詞
(意味)練り
(用例)「ちゃっと地下足袋履かんとワッチョピッピが来ちゃう」
(訳)「ただちに地下足袋履かないと練りが来ちゃう」

「練っている集団」や「練る行為」そのものをさして「ワッチョピッピ」といいますね。「わっしょぴっぴ」とも。幼児・子供などに向けて使うケースが多いでしょうか。語源はもちろん、練りに聞こえてくる掛け声と呼子笛の音。


 ここで指摘したいのは練っている様子は「ドンドンプップ」とは表現されないということ。どういうことか。

 練りの基本は「掛け声(ワッチョ)と笛(ピッピ)」だということ。太鼓(ドンドン)とラッパ(プップ)の音しか聞こえてこないような「練り」が多くみられる現在の状態を見つめ直すには、考えるべきところが多いコトバですわ。

 ひどいときには、ラッパは沢山鳴っている、太鼓も4本くらいある、にもかかわらず、誰も「すり足」ができていないとか、誰も「掛け声」出していないとか。そういう状態の時に限って笛も鳴っていなかったり。
 法被は着ている、太鼓を鳴らしている、ラッパも鳴らしている。…しかしながら、集団で歩いている…だけ。そんな状態を「練っている」と言うか?


 私が子供の頃に見た砂山町とか、近づいてくるのが怖いくらい迫力があった。躍動感があった。松江町だって「2列で20メートル」の小さな集団だったが、最後尾について回ったときの記憶は、太鼓なし、笛と掛け声とすり足。全員揃っていたからこそ、その姿を真似て覚えたのだ。

やっぱり祭は「青年」の集団が作る「勇ましさ」がないとねー。
                             (善)


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この記事へのコメント
最近聞いた話。
昔は、法被を(半纏じゃない)どの家でも自分の家で製縫して、作っていたので、裏地を見れば誰の法被かすぐ判ったって。なるほどね。
Posted by s at 2011年06月30日 04:25
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