続・戦後の経緯

カテゴリー │歴史

 凧まつりの歴史研究にあたり、公式には語られていなかった戦後の沿革。

学生の当時でしたから、大学の先生の指導を得ながら、夏休みや春休みに浜松へ戻ってきては、ヒヤリングをしたり、中央図書館の郷土資料室へ通ったり。


  5日間だった

  練兵場だった

  旧町内だった

  「凧まつり」だった


・・・という、戦前・戦後世代の昔話の検証から始めました。
 
 つまり、「いつ」変わったのか?という事の確認。その年代を明らかにする作業から開始。


1947(昭和22)年、再開。「浜松連合凧揚会本部」再結成。

1950(昭和25)年、「浜松まつり本部」成立。「浜松まつり」開始。

1963(昭和38)年、開催期間を3日間に短縮。

1967(昭和42)年、凧場移設。旧練兵場をやめ中田島の広場へ。

1970(昭和45)年、浜松連合凧揚会本部解散、浜松まつり本部傘下の「凧揚部」に改組。

1974(昭和49)年、卸本町初参加。

1979(昭和54)年、ワッペン制度導入。

 「浜松まつり」の名前を被せられ、期間が短縮され、場所を移され、本部組織が改組され・・・。

 ・・・という具合に、徐々に徐々に、少しずつ、「昔」の凧まつりが失われ「今」の浜松まつりになっていく・・・その過程が明らかになっていきました。


 これでは、まだ、個々の「事件」の年代を順に並べたにすぎません。それぞれの事柄について、どういう経緯でそうなったのか、資料や聞き取りによって因果関係を考察して行くわけです。

(年代と事件の丸暗記の歴史教育が無意味・・・といわれるのもわかります)


 細かい話・・・と言われるところかもしれません。

 それでも、こうした経緯を知れば知るほど、自分だけでなく浜松の各町内のみんなに伝えて、理解し、共通の認識としていく事が必要だなと、そう思うようになっていった次第です。




(画像はイメージです・・・)
続・戦後の経緯
パンフレット『浜松まつり’84』より


                 (善)



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