93日ぶりの・・・

カテゴリー │歴史

「93日ぶりのログイン ありがとうございます」

 などと、はまぞうさんに褒められ(?)ました。



 正月以来の投稿です。



 さて、新元号が史上初の事前公表。

 元号制度そのものの是非はともかく。


 制定・発表などなど、当事者・関係の方々にあっては、たいへんなご苦労であったと、想像されます。


 日本において。

 「一世一元の制」(ひとりの天皇にひとつの元号)を定めたのは、明治政府でした。

 代替わりごとに元号をつくる、という事自体は、長い歴史から見たらけっこう最近の話。

 明治天皇の即位も「慶応3年」で、明治改元は翌「慶応4年」のことでしたから。


 久しぶりの投稿。
 受け継がれてきた文化としての天皇と元号(代替り・改元)を機に。
 浜松において受け継がれてきた事柄について、ちょっと考えてしまいました。


 さて。
 浜松においては。

 1880年代以降、凧合戦を繰り広げていた現在の中心部各町内において。

 資産家に、その跡取りである長男が生まれ、5月に初節句を迎えると。

 「おめでとうございます!!」

 となり、初凧をねだり、お振舞に預かる、という、なんとも楽しい行事が発生したのですね。

 初節供=初凧=お振舞というのは、各地にあったようです。

 これが、「町内対抗の凧合戦」と結びついたところに浜松の特徴がある。


 資産家の長男、というところがミソです。

 「継承するのは長男」というのは、当時の考え方。
 継承するだけの、資産や商売がある方々は、そうでない大勢の方々へ、こういう機会にお振舞をなさった、という事ですね。

 お祝いに行く側は。
 当該の家が、資産家であればあるほど、ついつい力が入ってしまうものです。
 「おめでとうございますっ!!!」となります。
 その向こうに、 おねだりとお振舞が待っているわけです。



 皇位は、男系男子が継承する。

 とされている旧皇室典範。
 これも伊藤博文の提案で書かれたとか。


 皇位継承者を含め、皇族方の減少により。

 女性天皇を認めるか、それは男系女子までなのか、女系男子を認めるのか。
 という議論が、ずーっとなされています。

 歴史的な観点を軸に、様々な角度から、しっかり議論して頂きたいところですね。




 初凧は長男誕生時。

 5月の節句=端午の節句。

 誕生後、初めて迎えるから初節句。
 その時に揚げるから初凧。


 これもまた、是非はともかく、近代に確立され戦後まで受けつがれた形でした。


 我々前後の世代(私は1974年=昭和49年生まれ)は。

 オレ次男だから初凧なかったよ。

 というのは当たり前でしたね。

 いいか悪いかは別です。

 でも、「そういうもの」でした。

 これがなし崩しになってしまったことは残念です。


 生まれてくる子供には何の格差もないのですが。

 生まれる度に初凧を出すというと、なんだか「誕生パーティ」みたいで迫力に欠けるなァという気がします。

 「長男が生まれた!」「一世一代のお祝いだぞ!」

 という迫力もまた、受けつがれた喜びでした。




 こういう凧揚げまつりのあり方についての議論は、もっと幅広くされるべき。
 と思います。

 この祭をよい形で後世に残すことに必ず繫がるものと。
 




 「93日ぶりのログイン」のタイミングは、すでに新元号「令和」発表後。

 日本文化としての天皇や元号に思いを巡らせつつ。

 浜松の文化としての凧揚げまつり・初凧について、久しぶりに考えてみた次第です。


    (善)

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