浜松凧揚祭研究会

引き続きお暑うございます。

　世間は、原発停止はすなわち電力量不足、そして節電すべし、というムードですが、電力供給量を需要がオーバーするのが懸念されるのは、いわゆるピーク時。１２：００から１４：００、長めにみても１１：００から１６：００というところでしょう。

　ということで、今夜も設定２８度の冷房に頼る夜を過ごします。


　そんな今夜は変体仮名（へんたいがな）の話。
　「変態」ではありません。「変体」つまり変わった形の仮名。通常の平仮名でない仮名のことです。

　凧印でいうと、鴨江町・佐藤西南町・佐藤中町・塩町・連尺町が採用しているもの。

　　　　




（ホームページ「Koin変体仮名」データより）

　平仮名も元は漢字、それを崩した字で、さらに漢字の意味を無視して音だけ利用した字。

「安」を崩して「あ」
「以」を崩して「い」

という具合です。これらの仮名の元になった漢字を「字母」といいます。

　変体仮名も元は漢字、「漢字を崩し、意味を無視して音だけ利用した」という点では、平仮名と全く同じ。何が違うかというと、平仮名に採用されたか採用されなかったか、の違い。不採用をまとめて「変体仮名」とした。平仮名の二軍とでもいえばよいでしょうか。

上の３文字の字母は、それぞれ「可」「左」「志」「連」。

　これがまた結構奥の深い世界ですわ。

　凧印では４文字だけですが、法被にはもっと多く採用されています。



　ちなみに片仮名は、漢字の一片を利用して、漢字の意味を無視したもの。

「ア」は「阿」の偏から。「イ」は「伊」の偏、「ウ」は「宇」の冠。


http://www10.plala.or.jp/koin/koinhentaigana.html

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（善）

凧印に変体仮名採用のものがもう一つだけありました。倉松町。