2015年03月21日08:46
凧場の話
カテゴリー │凧場
凧場が、現在の場所(浜松市南区白羽町、通称「中田島」)に移設されたのは1967年(昭和42年)。
(コチラご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5640205.html 2014/9/26記事
移設当時から現在までに、全体の範囲は変わっていませんが、内部での駐車場と広場との割合が変わっています。
つまり、凧場を拡げて駐車場を狭めています。記憶では2回程度。
凧合戦に参加する組が、最も少ない時と比較して約4倍になっていますので。
当時の空中写真を見つけましたのでご紹介。
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do
「国土地理院 地図空中写真閲覧サービス」より
1976年(昭和51年)2月3日
判りにくいので、凧場の範囲を線で囲む。
現在と違って、周辺の砂防林の植栽もなかった事がうかがえます。
以下、順次整備が進んでいます。
1981年(昭和56年)6月7日
1983年(昭和58年)10月24日
今の凧場は、この写真当時の駐車場部分にまで拡げられており、かえって駐車場が制限されてしまうという状況が生まれました。
(善)
(コチラご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5640205.html 2014/9/26記事
移設当時から現在までに、全体の範囲は変わっていませんが、内部での駐車場と広場との割合が変わっています。
つまり、凧場を拡げて駐車場を狭めています。記憶では2回程度。
凧合戦に参加する組が、最も少ない時と比較して約4倍になっていますので。
当時の空中写真を見つけましたのでご紹介。
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do
「国土地理院 地図空中写真閲覧サービス」より
1976年(昭和51年)2月3日
判りにくいので、凧場の範囲を線で囲む。
現在と違って、周辺の砂防林の植栽もなかった事がうかがえます。
以下、順次整備が進んでいます。
1981年(昭和56年)6月7日
1983年(昭和58年)10月24日
今の凧場は、この写真当時の駐車場部分にまで拡げられており、かえって駐車場が制限されてしまうという状況が生まれました。
(善)
2015年03月15日01:20
報告(第4回)⑥
カテゴリー │凧合戦
凧揚祭は凧合戦の祭。
凧揚祭を通じた町内対抗戦。
ではその中で、初凧は?
初凧も合戦で活躍したのであります。
小池誠二「凧揚げ会の前後」(浜松史跡調査顕彰会編『遠江』5号、1981年8月)より
(コチラもご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5194613.html(2014年3月11日記事)
http://takoken.hamazo.tv/e5978208.html(2015年3月10日記事)
「初凧の残骸を持って帰り、善戦のおもかげを家人に伝える・・・」
5日の晩には初凧を、その家の前へ返す(飾る)のは、現在でもやっている町はやってますね。
「合戦してきたぞ!」ということを物語るような、ちょっと傷のあるくらいがカッコイイです。
(善)
凧揚祭を通じた町内対抗戦。
ではその中で、初凧は?
初凧も合戦で活躍したのであります。
小池誠二「凧揚げ会の前後」(浜松史跡調査顕彰会編『遠江』5号、1981年8月)より
(コチラもご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5194613.html(2014年3月11日記事)
http://takoken.hamazo.tv/e5978208.html(2015年3月10日記事)
「初凧の残骸を持って帰り、善戦のおもかげを家人に伝える・・・」
5日の晩には初凧を、その家の前へ返す(飾る)のは、現在でもやっている町はやってますね。
「合戦してきたぞ!」ということを物語るような、ちょっと傷のあるくらいがカッコイイです。
(善)
2015年03月10日01:35
報告(第4回)⑤
カテゴリー │凧合戦
凧揚祭は凧合戦の祭。
凧合戦という行為を通じた町内対抗戦がこの祭のキモ、という主張であります。
そうなると、「じゃぁ初凧はどうなんだ?」という反論が、そろそろ来る頃。
そこでこんな文章を紹介。
小池誠二「凧揚げ会の前後」(浜松史蹟調査顕彰会編『遠江』第5号、1981年8月)より
前後の文脈なしですみません。
(コチラもご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5194613.html(2014年3月11日記事)
これは、戦前の浅田町での凧揚祭を経験された筆者が、当時の記憶を綴ったもの。
「凧揚会」とは凧揚会組織ではなく、凧揚祭行事の事を指しています。
初凧も、当然のごとく合戦に用いていた事をうかがわせる一文。
施主が凧場に行く、ということもなく。
だからこそ、お預かりした凧で立派に参戦してきます、との宣言をしたのだろうと、推測されます。
(善)
凧合戦という行為を通じた町内対抗戦がこの祭のキモ、という主張であります。
そうなると、「じゃぁ初凧はどうなんだ?」という反論が、そろそろ来る頃。
そこでこんな文章を紹介。
小池誠二「凧揚げ会の前後」(浜松史蹟調査顕彰会編『遠江』第5号、1981年8月)より
前後の文脈なしですみません。
(コチラもご参照ください)
http://takoken.hamazo.tv/e5194613.html(2014年3月11日記事)
これは、戦前の浅田町での凧揚祭を経験された筆者が、当時の記憶を綴ったもの。
「凧揚会」とは凧揚会組織ではなく、凧揚祭行事の事を指しています。
初凧も、当然のごとく合戦に用いていた事をうかがわせる一文。
施主が凧場に行く、ということもなく。
だからこそ、お預かりした凧で立派に参戦してきます、との宣言をしたのだろうと、推測されます。
(善)
2015年03月04日22:43
報告(第4回)④
カテゴリー │凧合戦
桃の節句も過ぎてしまい、ただいま3月4日の晩。
2カ月後は5月4日の晩だよ。早いなぁ。
幼少の頃は待ち遠しくてしょんなかったですけどね。
さて。
先月の第4回報告会、テーマは「凧合戦」。
このブログのカテゴリーにも設けましたよ。
なのに提灯の写真とは。
凧揚祭は凧合戦がメインの祭。
浜松の凧の特徴は、絵のことでいうと、各町内ごとの印が定まっているところにある。
初凧の家紋と名前は、図案上、凧印程の重要性はない。家紋と名前がなくても、凧印が描いてあればよい。
逆に、家紋と名前だけで、凧印なしというわけには絶対にいかない。
つまりそれは、凧合戦を通じた町内対抗戦、という本質が、脈々と流れているからである。
凧印に用いられる図案は、法被にも提灯にもそれぞれのアレンジで表現されている。
だからこうして、複数を集めて眺めるのが面白い。・・・はず。
よそとの違いこそ、「対抗戦」の本質だからである。
この中に自分の組が載っていると、「よしよし」と心の中で安堵し、載っていないと凄く残念。
対抗する同じ土俵に居たいのである。
(善)
2カ月後は5月4日の晩だよ。早いなぁ。
幼少の頃は待ち遠しくてしょんなかったですけどね。
さて。
先月の第4回報告会、テーマは「凧合戦」。
このブログのカテゴリーにも設けましたよ。
なのに提灯の写真とは。
凧揚祭は凧合戦がメインの祭。
浜松の凧の特徴は、絵のことでいうと、各町内ごとの印が定まっているところにある。
初凧の家紋と名前は、図案上、凧印程の重要性はない。家紋と名前がなくても、凧印が描いてあればよい。
逆に、家紋と名前だけで、凧印なしというわけには絶対にいかない。
つまりそれは、凧合戦を通じた町内対抗戦、という本質が、脈々と流れているからである。
凧印に用いられる図案は、法被にも提灯にもそれぞれのアレンジで表現されている。
だからこうして、複数を集めて眺めるのが面白い。・・・はず。
よそとの違いこそ、「対抗戦」の本質だからである。
この中に自分の組が載っていると、「よしよし」と心の中で安堵し、載っていないと凄く残念。
対抗する同じ土俵に居たいのである。
(善)
2015年03月01日09:46
報告(第4回)③
カテゴリー │凧合戦
もう3月ですよ!
先日の第4回報告会がもう先月の話。
テーマを「凧合戦」として、「凧揚祭の本質は凧合戦である」と指摘しております。
凧合戦という行為を通じて、町内対抗戦を繰り広げているのであります。
対抗するには「自分の組」だけでは成り立たない。「よその組」があって初めて成立するもの。
同じ土俵の中で、繰り広げられるもの。
こんな法被を並べた絵も出して、ご説明しました。
自分の組が出てこないと、寂しいでしょ。
という話も。
想像してみてください。
凧場へ行ったら、他がみんな揚がっているのに、自分の組だけが来てもいない、などという状況。
耐えられんですよ。たぶん。
凄い焦燥感。
「やァなんで来てないだバッカヤロ・・・」と方言丸出しで(流暢な浜松方言で)焦りますね。
(善)
先日の第4回報告会がもう先月の話。
テーマを「凧合戦」として、「凧揚祭の本質は凧合戦である」と指摘しております。
凧合戦という行為を通じて、町内対抗戦を繰り広げているのであります。
対抗するには「自分の組」だけでは成り立たない。「よその組」があって初めて成立するもの。
同じ土俵の中で、繰り広げられるもの。
こんな法被を並べた絵も出して、ご説明しました。
自分の組が出てこないと、寂しいでしょ。
という話も。
想像してみてください。
凧場へ行ったら、他がみんな揚がっているのに、自分の組だけが来てもいない、などという状況。
耐えられんですよ。たぶん。
凄い焦燥感。
「やァなんで来てないだバッカヤロ・・・」と方言丸出しで(流暢な浜松方言で)焦りますね。
(善)