「凧まつり」が懐かしい

カテゴリー │言葉・方言

はい。

凧揚祭にまつわる言葉について「たいのアウトプット」http://tai.hamazo.tv/にて力強い指摘がありましたので。

 15年位前までは、わりと「オレは『浜松まつり』なんて言わん!『凧』だ!!」などと言う方が結構いらっしゃいました。私の祖父もそのクチで、「『浜松まつり』という名前は市のまつりみたいでダッキライ(大嫌い)だ」などと時折申しておりました。

 祖父について言えば、まぁ特に市役所に恨みがあっての事ではなく、凧揚祭を支えてきた「民間人としての誇り」が表現されていたんだと思います。

 私が子供の頃1980年代なんかは、パンフレットに記された「浜松まつり」という名称を口にする人は実に少なかったです。「凧まつり」と言う人が多かったかなァ。「パンフレット育ち」の当時子供としては、「ホントは『浜松まつり』っていうのになぁ」と逆に感じていたことを今更ながらに思い出します。

 会話の中では「凧」という人も多かった。4月にもなれば「一ヵ月もすりゃハァ凧ん来る」という会話は飛び交っていたような。5月になると蛸が水揚げされる…とかいう話ではありませんからね。かといって、揚げる対象の凧をさしているわけでもない。

 指しているのは「凧揚祭」そのもの。屋台や練りのこともひっくるめて、一連の行事を「凧」といいました。

 最近は「凧まつり」という方はめっきり減りましたね。

              (善)


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この記事へのコメント
先日東京に住む伯母と会った際に「今年は凧祭りが無かったから残念だったねえ」と言われた。

浜松を離れた人だから逆に言葉が保存されているんだとちょっと感動した次第(笑)
Posted by naka at 2011年06月29日 01:02
参加者から『浜松まつり』なんて言葉はあんまり聞いたことがない気がします。
役員はほぼ『凧』、一般参加者は『まつり』。
他所の人や不参加の上品なw人ぐらいかな?『浜松まつり』は。

年配(オーバー還暦)の人は男女問わず『凧』のような気がします。


『浜松まつり』も違和感があるコトバですが、

『はつや』と『激練り』は凧やっててそれ以上に嫌いなコトバです。
Posted by Y at 2011年06月29日 01:44
言葉の件、とりあげていただきましてありがとうございます。
一つ一つの言葉に正誤をつけるのは難しいとは思いますが、凧をやっている人間のなかでも個人差が激しいのは事実で、「凧」に関する大きな定義を共有したいと思っている私にとっては、なんとも歯がゆい状況なのです。

ちなみに・・・

天神町生まれ、砂山育ちの父と生まれも育ちも野口の母を持つ私は、『「浜松まつり」じゃなくて「凧」だ』といつのまにか教えられてきました。そんなに凧に没頭していた親ではありませんが、それでもそう言ってました。
昔、善さんとはよく話しましたが、母は未だに「わっしょぴっぴ」という言葉も使います。
Posted by たい at 2011年06月29日 06:54
とある講演会の後、広報浜松の取材を受けた際
「正月開けたらいよいよ凧…」「祖父から三代続く凧まつり好き…」っと言ったフレーズで答えたのに、掲載された文章は凧まつりが浜松まつりに置き換えられていました。
Posted by αβ...略 at 2011年06月29日 10:20
アンケート発表時「…初家の件数は…」本部がこれじゃあ?困ったもんだ。
残念なことに自町の大先輩も発言していた。狂った伝統を早く正さなければいけないとあせってます。
凧まつり→浜松まつり の大きな問題点です。
Posted by 八幡さまの鳩 at 2011年06月29日 10:54
nakaさん
 浜松を離れていたり、浜松にいても「凧」(凧揚祭)から遠ざかっている人の方が、近年の変化を知らないだけに、結果、保存されるということなのでしょうかね…。


Y氏
>参加者から『浜松まつり』なんて言葉はあんまり聞いたことがない気がします。

…最近じゃ自治会長クラスでも挨拶なんかの時には「今年の浜松まつりは…」てなもんで、躊躇なく使っているように認識していたんですが。昔は日常会話で「凧」、ちょっとフォーマルな場で「凧まつり」くらいだったですかねー。


たいサン
言葉の「正しさ」とは…これまたむつかしい問題です。
「正しい」とは何か?となってしまいますからね。別の機会に言及していきたいですね。


αβサマ
お初です。
「自分は敢えて『凧まつり』といいたい」とでも主張しないと、勝手に「正しい」(制度上の)言葉に「訂正」(変換)されてしまいますね。そういうもんです。どういうわけか。
(ちなみに広報は『広報はままつ』のことですね)


八幡さまの鳩 様
 いつもありがとうございます。
 なんか「初家」(「はつや」と読むのか)は、今年になって、いよいよそこらじゅうで見かけるようになってしまいましたね。

 「正しい」とかナントカいうと議論が大変になってしまいますが、例えば「自分が子供の頃はこう呼んでいた」という風に、自分の記憶を披露する形にすれば、誰にも侵害されないものになります。自分の記憶なんだから。
Posted by 善 at 2011年06月30日 00:22
>「自分が子供の頃はこう呼んでいた」・・・

施主、初家という議論になった時
初子の両親を施主といって初子の家族、親戚などを「初家」というんで使い分けた方良い!

なんて、若い子から逆に説教受けちゃう時代ですからヤッキリこいちゃいます(汗)
Posted by αβ at 2011年06月30日 06:03
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